ターミナル【ソリッドシチュエーションスリラー映画レビュー】

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製作国:アメリカ
上映時間:129分
原題:The Terminal

配給:ドリームワークス/UIP
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/スタンリー・トゥッチ
閉じ込められている場所:空港

 

■あらすじ

クラコウジアという小国からはるばるニューヨークを目指しJ・F・K空港に降り立ったビクター。

しかし、クーデターにより政府と共に国が事実上消滅してしまい、パスポートとビザが失効。入国することも、自国に帰る事も出来なくなったビクター。つまり彼は空港に閉じ込められてしまったのです。

さらに彼は英語が出来ず、警備局のディクソンからの入国不可の説明を理解出来ません。

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テレフォンカードとフードコートのクーポン券を渡され、ロビーへ戻されるビクター。

そして、そのロビーでテレビ画面に映し出される祖国の状況を目の当たりにし涙を流すのです。

ディクソンはそんなビクターを自らの昇進の不安材料と判断し、違法入国させることで空港から追い出そうとしますが、愚直なビクターは頑として空港で待つことにしたのです。

ここからビクターの空港での生活が始まるのです。

ビクターはまずカート返却することによって小銭を得られることに気付き、そのお金でハンバーガーを食べることが出来ました。

しかし、ビクターを煙たがるディクソンにより邪魔されてしまいます。

その後もディクソンからの妨害や追い出し作戦を受けながらも清掃員のグプタやジョーなど空港の人たちと交流を深めたり、地道に英語を勉強したりといつ出られるとも分からない空港で必死に生活していきます。

空港で過ごす中でビクターは客室乗務員のアメリアと出会い惹かれていきます。

そんな時に事件が起きます。

薬を持ち込み入国審査に引っかかった男性が暴れ出したのです。男性は英語が話せず、事態の収拾を迅速にしたいディクソンは言語が近いビクターに通訳をさせるのでした。

ここでビクターは機転を利かせ、許可が必要ではない動物用の薬だと職員に伝えるのでした。父親を助けるためにアメリカへやって来た男性は何とか薬を手にし、入国するのでした。

この件でビクターの噂は瞬く間に空港内に広がり、誰もがビクターに対して友好的に接するようになります。

そして周囲の協力のおかげでアメリアとのデートを取り付けます。ビクターはアメリアに対してアメリカへ来た理由を語ります。

ビクターが大事に握りしめていた缶には、ジャズが好きだった亡き父親が40年かけて集めたあるバンドメンバーのサインが入っており、最後の1人のサインを手に入れる為にアメリカへ来たのです。

その後、ビクターのもとへ祖国の戦争が終わったと知らせが届きます。

ビクターは空港の職員たちと喜び合いました。

さらにアメリアが1日だけ使える特別ビザを用意してくれたのです。

空港の職員たちに盛大に見送られるビクター。

そして遂に最後の1人ベニー・ゴルソンのサインを手に入れる事が出来たのでした。

タクシーに乗ったビクターは運転手に告げるのでした。「家へ帰る」と。

 

■みどころ

空港で生活をすることになるという、なんと突飛な設定かと思いきや1988年から18年間パリの空港で生活した男性の日記『ターミナルマン』をモデルとしているのです。

言葉の通じない外国の空港に閉じ込められるなんてかなりの不安と心細さに襲われそうですが、ビクターはいつでも明るく、どんな状況でも前向きに生きていこうとします。

孤独から始まった空港での生活ですが、ビクターの直向きな人柄が徐々に空港職員の心を掴み、空港から出る頃にはみんなと喜びを分かち合える程にまでなるのです。

名優トム・ハンクスと巨匠スティーヴン・スピルバーグのタッグが贈る心温まるヒューマンドラマです。

 

■感想

忙しなく行き交う人、旅に胸を躍らせる人、久しぶりの再会や永遠の別れ。

様々な人々が集まる空港で描かれる1人の男の物語はロマンスあり、コメディあり、少し切なくもあり、その姿を微笑ましく見守りながら元気を貰える作品でした。

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