制作国: アメリカ
上映時間: 86分
原題:Paranormal Activity
配給: 米・パラマウント映画、日・プレシディオ
監督: オーレン・ペリ
出演: ケイティー・フェザーストン、ミカ・スロート
閉じ込められている場所:家のなか
アメリカのとある家にケイティとミカという二人の男女が住んでいました。ケイティは8歳から不思議な現象に悩まされていて、13歳で実家が全焼しています。これを聞いたミカは、この家でも不思議な現象が起こるかもしれないと家の中に定点カメラを置いて24時間体制で監視できるようにしました。ケイティはカメラをいやがりましたが、ミカはカメラを回すことを諦めません。そしてカメラを設置してからは悪いことが次々に起こるようになりました。
2人は学者のフレドリクス博士を家に呼びました。博士は家の中に入るととても怖がっており、家の中が負のエネルギーで充満されていて、ケイティが呪われていると話し、悪霊研究家のエイブラムス博士を紹介します。そして、悪魔を怒らせてはいけないと忠告し、帰って行きました。
もうこんなカメラを回すことはやめようと提案するケイティに対し、ミカは少しだけこの状況を楽しむように、自分で何とかしようと考えます。ヴィジャボード(外国版こっくりさんのようなもの)で悪魔と話をしようと考えますが、ケイティに強く反対されてしまいました。それからもたびたび不思議な現象が起こります。そのころ不思議な現象は主に夜に起こっていました。二人はドアを開けたままカメラを回して寝ていましたが、夜中にひとりでにドアが閉まったり、電気が勝手についたり、足音が聞こえたりしました。そしてこの頃からケイティが急に眠ったままベッドの横に立ちすくすようになります。その日はそのまま外に出て外のベンチに座りながらケイティは寝てしまいました。朝になり、ミカがそのことを話してもケイティは何も覚えていませんでした。そして、ミカはケイティに内緒でヴィジャボードを机の上にのせました。すると誰もいない部屋でヴィジャボードは動き出し、いくつかのアルファベットをさし、発火しました。
ヴィジャボードを使ったことをミカはケイティに強く叱られましたが、ヴィジャボードを指していたいくつかのアルファベットを並べていくつかの名前に見覚えがないかケイティに訪ねます。ケイティは心当たりがないといいましたが、調べてみると1960年代にケイティと同じ症状に悩まされていたダイアンという女性を見つけました。彼女は悪魔払いをしており、亡くなっていました。
ある日の夜、ミカは悪魔の足跡をとるために床に白い粉をまいて、明かりを消して二人は眠りにつきました。目を覚ますと、床には白い粉を踏んだ足跡があり、足跡をたどると天井裏へつながる部屋を見つけ、ミカは天井裏に向かおうとします。ケイティは必死で止めますが、ミカはやめません。天井裏から、焼けた幼少時代のケイティの写真を見つけました。
それからも、ケイティの様子はおかしくなる一方で寝ている間に何者かに足を引きづられて途中で意識を取り戻し、ミカの名前を叫び、なんとかミカが助けますがケイティの体には噛み跡がついていました。ミカはこの家が呪われているから、とりあえずホテルに行こうと誘います。しかし、ミカが荷物を車に積み終わった頃にケイティは急にここにいたいと言い始めました。そしてもう大丈夫、と笑みを浮かべました。
その夜もケイティはベッドから立ち上がります。ミカの毛布がはらりと床に落ちました。しかしミカは目を覚ましません。ケイティはベッドの周りを歩き回り、2時間ほど立ち続け、午前3時14分にケイティは寝室の外に出て行きます。1分後にケイティの今まで以上の叫び声が聞こえて、ミカは飛び起き、ケイティの元へ向かいます。しかし、寝室に戻る足音がすると寝室のカメラに向かってミカが異常な早さで吹きとんできて、カメラが倒れます。そしてカメラにむかって顔が何かにとりつかれたかのように歪んだケイティがカメラの画面全体に映り込み、カメラが壊れました。
“Micah’s body was discovered by police on October 11th ,2006.”
ミカは2006年10月11日、警察により遺体で発見された。
“Kaitie’s whereabouts remain unknown.”
ケイティの所在は不明のまま。
みどころ
終始ミカの撮っているカメラの映像を見続けているような臨場感がいままでにない感覚がたのしめます。
実話が元になっているということで、リアリティがあって一気に引き込まれます。
今作はパラノーマルアクティビティシリーズの一作目で、このほかにもたくさんのシリーズが公開されているようで、ケイティがどうなったかという今作ではわからないまま終わったシーンが別作品でひもとかれるようになっています。
感想
みどころにも書いたように、ホームビデオを見ているような不思議な感覚が余計に実際に起きたことを見ているような怖さを演出していたように思います。
ミカの自分勝手な性格と行動には終始いらだちを感じますが、正反対のふたりを使うからこそ飽きることなく物語を見終わることができました。
徐々になにものかに蝕まれていくケイティの演技も見応えがありました。
次作が気になる展開です。