フォーンブース【ソリッドシチュエーションスリラー映画レビュー】

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制作国: アメリカ
上映時間: 81分
原題:Phone Booth
配給: 20世紀フォックス
監督: ジョエル・シュマッカー
出演: コリン・ファレル、フォレスト・ウィテカー、ラダ・ミッチェル、ケイティ・ホームズ、キーファー・サザーランド、他
閉じ込められている場所:電話ボックス

 

あらすじ

スチュは口が達者な既婚の世渡り上手の広告マンです。浮気相手の新人女優パムに電話をかけるため、8番街にあるいつも使用している電話ボックスに入ります。電話をしているとなぜか宅配ピザが電話ボックスに届きます。しかしスチュには頼んだ心当たりもないため追い返します。そしてパムを誘うことに失敗してしまいます。

 

その直後公衆電話がなり、思わずスチュは電話を取ってしまいました。電話口からは男の声がして、その男は妻やパムのこと、スチュが妻がいながらパムに惚れていることまでなぜか知っています。そして電話の男は妻のケリーに真実を話せと脅します。

 

スチュが携帯からケリーに電話をかけると、ケリーの電話に知らない男から電話が来たことを話してくれました。

 

電話ボックスに娼婦たちがやってきます。なかなか電話ボックスから出てこないスチュに相当怒っています。しかし電話の男はスチュに「電話を切ったら殺す」と脅します。電話の男は近くの建物からライフルでシチュを狙っているのです。近くにあったロボットのおもちゃを実際に撃って見せて、シチュを怖がらせます。電話の男はドイツのポルノ王や株を独占した重役も自分が「処刑」したと話します。

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電話を譲らないシチュにしびれを切らした娼婦のオーナーの男が電話ボックスのガラスを割ります。スチュが襲われそうになり、電話口の男がライフルでオーナーの男を殺しました。娼婦たちは電話口の男の存在を知らないため、シチュがオーナーを殺したのだと騒ぎ始めました。

 

スチュはこっそりと携帯から911をコールします。しかし電話ボックスには盗聴器が仕掛けられており、裏切り行為だと電話の男はシチュの耳を撃ちました。そして警察が到着し、シチュは電話ボックスに立てこもっている犯人と誤解されます。

 

レイミー警部がスチュに交渉をしますが、男の指示で電話ボックスから出ることはできません。電話に気になった警部が逆探知をするよう指示しますが、他人の番号になりすましているため特定ができませんでした。ケリーが現場に駆けつけ、自分にも知らない男から電話がかかってきたことを警部に告げました。電話口の男は、シチュに今ケリーにパムの存在を話せと命令しました。そうすれば解放してやるといわれ、従わないと殺されてしまうので、シチュはケリーにパムのことを話します。

 

しかし、シチュは解放してもらえませんでした。シチュは怒って電話を切って電話ボックスの外に出ると、電話口の男がケリーの頭にライフル銃の赤外線を当てます。警部は狙撃犯がいるとわかったため、スチュに電話を取るよう命じます。警部は気づかれないよう真犯人の捜索をしますが、男はずっとスチュを挑発し続けます。パムも現場へ駆けつけました。男はパムを撃たれたくなければ銃を持つよう言いました。しかし銃を持つとスチュ自身が警察に撃ち殺されてしまいます。スチュは怯えたふりをしてしゃがみました。そして携帯でケリーに電話をかけます。電話の音声を聞かせようとしたのです。ケリーが警部にその携帯を渡しました。警部は近くのビルに緊急処理班を配置するよう命じました。

 

 

男がスチュにカメラに向かって自分の罪を告白しろと脅迫しました。スチュは自分の過ちを告白しました。

 

男がケリーを殺すというのでスチュは急いで電話ボックスの外へ出て自分を撃つよう叫びました。するとスチュを警察がゴム弾で打ちました。警察は電話の男の居場所を突き止め突入しますがすでに自殺していました。スチュが自殺した男の顔を確認すると宅配ピザの男でした。スチュが救急車で鎮痛剤を打たれて意識がもうろうとしていると、電話口の男の声がしました。そして「ピザ屋は気の毒だった。君の誠実さが続かないようだったらまた電話する」といってライフルケースを持ち、立ち去っていきました。

 

みどころ

・狭い電話ボックスという密室で顔の見えない恐ろしい犯人に命を狙われるという設定で、飽きてしまうのではないかと思っていたが81分スピード感があって飽きずに最後まで見ることができました。

 

・緊張感や不安感、恐ろしさを近くで見ているような感覚になれました。

 

・非現実すぎない設定(電話ボックス)なのでもしも自分に起こったら?という楽しみ方ができます。

 

 

感想

映画が終始とある町の電話ボックスと狭い範囲だけの映像ではあるけど、スリリングがあって一気に81分が過ぎました。

 

電話の男が歴代「処刑」してきた男はたしかに「処刑」されるだけの罪を背負っている気がするけれど、スチュに関してはどうして実際に関係を持ったわけでもない女性に心が浮ついた程度でターゲットにされたのかが最後まで謎でした。

 

あえて謎を残して考察を観客に託すタイプの余韻を残す映画なのかなという印象なので、サスペンスものの伏線回収を物語内で済ませてほしい人はもやもやが残るかもしれません。

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